北海道無料露天風呂(大雪・十勝編) 


平成17年7月14,15日及び平成9年7月21〜23日に愛車セローにて踏査した無料露天風呂を紹介します。

大雪・十勝地区の7つの秘湯を紹介。

温泉名の次の55.gifをクリックすると、写真が出ますのでどうぞ御覧ください。

温泉名の左のページは昭文社「ツーリングマップル北海道2005年版」のページを示します。

各温泉の秘湯度、景観度、清潔度、混浴度を5段階にて評価しています。☆5つが最高評価です。


ヌプントムラウシ温泉(P34左) 鹿の湯(P34左) 然別チニカの湯(P34左)
さわと温泉(P34左) 岩間温泉(P34左) 幌加温泉(P34左)
吹上温泉(P33右)    

  

 【ヌプントムラウシ温泉】(新得町屈足) 55.gif  H9.7.21入浴

  秘湯度☆☆☆  景観度☆☆☆    清潔度☆☆☆   混浴度☆☆☆  

 以前は秘湯中の秘湯と呼ばれていた温泉。

ただし、アウトドアブームや新得町役場による周辺の整備により、かなり有名な温泉となった。

トムラウシ温泉をめざし北上し、道がダートに変わる直前の曙橋を右折する。

「沼ノ原(ヌプン)温泉13km」という大きな看板があるので迷うことはない。

そこからダートのヌプントムラウシ林道に入る。

路面はだいたいフラットでオフ初心者でも問題はないが、4WDの4輪の対向には十分な注意を要する。

 屋根付きの簡易脱衣所、木と石でできた湯船がある。湯船は約3m四方の正方形で5,6人は入浴可能。

湯温はわりと熱めで、ところどころ源泉の流入により極端に暑いところがある。

まめに掃除がされている。夏だけと思われるが、アブが多い。

 景観的には、山のまっただ中といった感じで特筆すべきものはない。

 私のほかに入浴者が2名、その他まわりで5名がくつろいでいた。

川沿いに4輪が3台とまっており、キャンプをしているようであった。以上は全て男性であった。 

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【鹿の湯】(鹿追町瓜幕) 55.gifH17.7.14 入浴、H9.7.21 入浴

  秘湯度☆☆☆   景観度☆☆☆☆☆   清潔度☆☆   混浴度☆☆☆☆

 然別湖キャンプ場の近くにあり、割と有名な秘湯。渓流沿いにあり、風流。

新得から然別方向へ行く途中、然別峠のふもとで左の菅野温泉方面への町道へ入る。

菅野温泉の旅館の300m手前で右折し、キャンプ場へ向かう。

道はダートだが、路面はフラット。利用者が多いため対向車には十分注意を要する。

キャンプ場の一番奥から川に降りると到着。

 簡易脱衣所があり、石とコンクリート組みの湯船がある。湯船はぬるぬるで滑りやすいので要注意。

10人くらいは入浴可能。湯温はちょうどいい。

アブが多いのが玉にきず。キャンプ場の管理人の話では18:00をすぎるとアブはいなくなるとのこと。

 景観的には、川沿いということもありなかなか風流。川に飛び込む男もいた。

平成9年は、男5人、女2人(水着着用)で混浴。キャンプ場の近くなので混浴度は高い。 

平成17年は、クマ出没によりキャンプ場が閉鎖されていたため、独りぼっちで入浴した。

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【然別チニカの湯】(鹿追町瓜幕) 55.gifH17.7.14 訪れるも入浴せず 、H9.7.21 入浴

  秘湯度☆☆☆☆☆   景観度☆☆☆☆   清潔度☆☆   混浴度☆☆

 ガイドブックには記載されていない知る人ぞ知る秘湯。

周りにも3,4個所の秘湯(メノコの湯、ピラの湯、テムジンの湯等)があるが湯温、浴槽を考慮すると一番入りやすい。

ダートの町道然別湖峰越線沿いにある。鹿の湯から10分程度で到着する。道はダートだがフラットで走りやすい。

看板はなく、場所がわかりづらい。砂防ダム手前に川に降りる脇道があり、つきあたりが駐車スペースとなる。

駐車スペースには、車上荒らし注意の警告看板が設置されている。

 脱衣所はなく、すのこがおいてあるだけ。石組みの湯船がある。

湯船は約5*3mの長方形で5,6人は入浴可能。湯温はちょうどいい。掃除はあまりされていないようだった。

 景観的には、川沿いということもありなかなか風流。

 平成9年は18:00ごろ入浴したためか、他の入浴者は居なかったが、出発直前、鹿の湯のキャンプ場の管理人先導で単車が2台やってきた。

キャンプ場の管理人がPRに努めているようである。

平成17年は、一組の中年男女がすっぽんぽんで入浴中だったため、入浴は遠慮した。

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 【さわと温泉】(糠平湖畔) 55.gifH17.7.15 訪れるも入浴できず 、H9.7.22 入浴

  秘湯度☆☆☆☆☆   景観度☆☆☆☆☆   清潔度☆    混浴度☆

 温泉愛好者が発見し、各人の頭文字(S・W・T)をとって名付けた温泉。

糠平湖沿いにあり湖水が多いときは水没する。

R273を糠平から幌加方面に北上する途中、ダム手前の丸山橋をすぎたところで右折し、糠平三股林道に入る。

ダートだがフラットで走りやすい。ブラインドコーナーが多く対向車に注意。看板はなく場所がわかりにくい。

ヘアピン手前付近に湖面へ降りる道がある。(道はわざと土盛りがされており、2輪や4輪での進入は不可能)

ダート入り口から約8km。

平成9年時に存在した木製とドラム缶製浴槽は撤去されており、石組みの湯だまりが2カ所あるのみ。

湯だまりの湯量はいずれも少なく、肩までつかることはできない。

おまけに、湯だまりの1つは湯温が高く入浴できないため、約5m離れた湖から湖水を組み上げる必要がある。

平成9年にはそのためのポリタンクが用意されていたが、平成17年時にはなかったため入浴は断念した。

もう1つの湯だまりは、逆にぬるすぎて入浴には不適。

 景観的には、腐りかけの切り株が多く見られ、退廃的な雰囲気を味わうことができる。

(トドワラ、ナラワラより個人的にはおすすめ。)

晴れていれば、空の青と湖面の青に山々の緑が溶け込み、非常に風流。

 あまり知られてないためか他の入浴者は居なかった。

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 【岩間温泉】(上士幌町三股) 55.gifH17.7.15 入浴 、H9.7.22 入浴

  秘湯度☆☆☆☆☆   景観度☆☆☆☆   清潔度☆☆☆   混浴度☆☆☆

 川を2つ越えていく秘湯。道が突然川に突き当たるところがワイルド。

十勝三股でR273から林道音更川本流林道に入り12kmほど走ったところにある。

R273からの分岐点(南から見て三股橋手前)には「石狩岳音更山登山口」の看板があるのみ。岩間温泉の看板はない。

道はダート。だいたいフラットで走りやすいが、最後2km付近は、がれ気味のヘアピン登りとなるため、オン車では走行困難。

ラスト1km付近で突然ダートが川に遮られる。

水量にもよるが、流れが急なので川渡りに自信がない人は、川手前に駐車スペースがあるので、そこにとめて歩いていった方が無難。

平成17年時は、渡れそうな気はしたが、失敗して楽しいツーリングに支障が生じたらイヤなので断念した。

そこから、1km程度歩き、もう1つの川を丸太橋で越えると到着。この川は水深が深く流れも急なため、単車での川渡りは不可能。

 脱衣所は「すのこ」と「ブルーシート」で確保されている。下着やタオルをかけれるように物干しも造られている。

浴槽はコンクリートと岩で造られている。約3*2mの長方形で5,6人は入浴可能。その他にも2つほど浴槽ができていた。

湯は白濁色の独特なもので、汚れが目立たない。温度は川の水も引きこんでいるためか、適温に保たれている。

 景観的には、広々とした空間で、川沿いということもあり風流。のどかでのんびりできる。ただし、アブが多い。 

 平成9年、17年ともに他の入浴者は居なかった。

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【幌加温泉】(上士幌町幌加) 55.gifH17.7.14 訪れるも入浴不可能 、H9.7.22 入浴

  秘湯度☆☆   景観度☆☆☆    清潔度☆   混浴度☆☆

平成17年7月14日、落石のため破壊された浴槽を確認しました。復旧の目処はおそらくたたないでしょう。

−−−以下は平成9年の記録−−−

 川と砂防えん堤の2つを楽しめる秘湯。

R273を北上、糠平湖をすぎ、しばらく行くと「幌加温泉1km」の看板がある。

幌加温泉に向かい、幌加温泉の自炊棟そばの川沿いにある。

シーズン中は入浴を断られることもある。脱衣所はなく、コンクリート造りの湯船がある。

湯船は小さく、3人程度の入浴が可能。湯温はぬるめ。

掃除はあまりされていないようで、虫の死骸、蛇の抜け殻、湯ノ花が湯面を覆っていた。

 景観的には、川と砂防堰堤の水しぶきが鑑賞できるが、片側は、建物が迫り何となく落ち着かない。

 他の入浴者は居なかった。 

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【吹上温泉】(上富良野町吹上温泉) 55.gifH17.7.15,16 入浴 、H9.7.23 入浴

  秘湯度☆   景観度☆☆☆☆   清潔度☆☆☆☆   混浴度☆☆☆☆☆

 ドラマ「北の国から」で宮沢りえが入ったということで、すこぶる有名な温泉。観光地の1つと化している。

十勝岳温泉手前で白銀温泉方向の道(舗装路)へ曲がる。駐車場前に看板があり、わかりやすい。

 簡易脱衣所があるが、周囲からは丸見え。コンクリート、石組みの湯船が2つある。

あわせて20人は入浴可能。湯温は熱め。掃除は行き届いている。

 景観的には、標高が高いため視野が開け、なかなか風流。

 ゆったりと楽しみたいところだが、入浴者が多く落ち着かない。女性は水着着用、男性の1/3も海パン着用。

温水プール化してきたのが誠に残念。

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参考文献:名古出版 表正彦氏著 「北海道無料100秘湯」 


 
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