ここでは、平成17年7月12,13日及び平成11年9月6〜9日ににて踏査した無料露天風呂を紹介します。
温泉名の次のをクリックすると、写真が出ますのでどうぞ御覧ください。
温泉名の左のページは昭文社「ツーリングマップル北海道2005年版」のページを示します。
各温泉の秘湯度、景観度、清潔度、混浴度を5段階にて評価しています。☆5つが最高評価です。
セセキ温泉(P50左) | 相泊温泉(P50左) | 熊ノ湯(P50右) |
薫別温泉(P44左) | 川北温泉(P44左) | からまつの湯(P43右) |
カムイワッカ湯の滝(P50左) | 岩尾別温泉(P50左) | 硫黄山温泉(P43右) |
赤湯(P43右:地図掲載なし) | 池の湯温泉(P43右) | コタン温泉(P43右) |
和琴露天風呂(P43右) | オンネトー湯の滝(P35右) |
【セセキ温泉】(羅臼町瀬石)
H17.7.12 清掃中のため入浴できず、H11.9.7 入浴
秘湯度☆☆ 景観度☆☆☆☆☆ 清潔度☆☆☆ 混浴度☆☆
海のそばにある、満潮時には水没する混浴露天風呂。潮の干満を羅臼町役場(01538-7-2111)に確認してから行くべし。
知床半島羅臼町側にある。行き止まりになる少し手前に看板が立っており、迷うことはない。駐車場あり。
駐車場の案内板に管理人に一言断ってくださいと記載されている。
源泉は約60℃あるため、管理人さんが水を入れないと、干潮時であっても暑くて入浴はできない。
無料であるが管理人さんの手間を考え、ぜひ募金箱に募金をすべきだと思う。
脱衣場はない。波打ち際に岩とコンクリートでできた円形の湯船がある。4,5人は入浴可能。
ところどころ源泉の湧出により極端に暑いところがある。
景観的には、海のそばで極上。水平線と波しぶき、沖には国後島、空には飛び交ううみねこ。命の洗濯にもってこい。
H11年入浴時には、私のほかに入浴者が2名、道路から丸見えのため、入浴せず様子を見ている人が多数いた。
【相泊温泉】(羅臼町相泊)
H17.7.12
入浴 、 H11.9.7 訪問するも入浴できず
秘湯度☆☆ 景観度☆☆ 清潔度☆☆☆☆ 混浴度・・・男女別
海のそばにある、屋根付きの半露天風呂。晴天なら国後島が見える。
知床半島羅臼町側にある。行き止まりになる手前にある。セセキ温泉の少し先。駐車場あり。
男女別に浴槽が分かれているため女性でも安心。
脱衣場は浴槽のそばとなる。浴槽は2m×3mくらいで木製。6、7人は入浴可能。
景観的には、海のそばで極上と言いたいが、目の前にテトラポット(波消ブロック)があるため、セセキ温泉に比べかなり劣る。
湯温は熱めだが、水道から水が出るため調節が可能。
H17年入浴時には、私のほかにライダー2名、車で来訪した2名、計4名と入浴した。
【熊ノ湯】(羅臼町湯ノ原国有林)
H17.7.12
入浴 、 H11.9.7 入浴
秘湯度☆☆ 景観度☆☆☆ 清潔度☆☆☆☆☆ 混浴度・・・男女別
地元の人のまめな管理により、快適な入浴が可能な名湯。石鹸、シャンプーの使用が可能。
知床半島羅臼町側にある。知床横断道路を少し登った所。湯煙と道路脇の駐車場が目印。(看板はない。)
キャンプ場が道路の反対側にある。
男女別の屋根付き脱衣場、浴槽完備。洗面器、鏡、洗い場、休憩用いすがある。無料とは思えない名湯である。
浴槽は3m程度の円形。10人くらいは入浴可。。肌はつるつるになる。
湯温は熱め。平成11年は何とか入浴できたが、平成17年は一回つかるのが精一杯の熱さだった。
景観的には、川のせせらぎと山の緑を満喫でき、落ち着ける。
あまりにも快適なため、入浴者は多い。
観光地としての温泉ではなく、あくまでも入浴するための温泉である。浴槽の無断撮影絶対禁止。(看板あり)
【薫別温泉】(標津町西古多糖)
H17.7.12
訪れるも入浴せず 、 H11.9.7 入浴
秘湯度☆☆☆☆☆ 景観度☆☆☆☆ 清潔度☆☆☆ 混浴度☆☆☆
川岸の岩をくり抜いて作った混浴露天風呂。簡単にはたどり着けない景観にすぐれた秘湯。
国道335号からのアプローチは、平成11年に迷った薫別林道からではなく、トンネル南側出口付近の舗装路からの方が簡単。
(*参考・・・平成11年、近くの派出所でもらった地図)
国道224号からは、金山スキー場から滝ノ沢支線林道に入る。スキー場の看板が目印。
滝ノ沢林道、滝ノ沢支線林道とも路面状態は良好だが、温泉手前1km程度のみガレており、オンではちょっときつい。
温泉手前には分岐があるが、通行止めになっている方へ右折する。(誤って直進すると林道は廃道状態となる。)
(平成11年にあった温泉マークはなくなっていた。)
橋(湯の橋)を渡り100m先(林道が行き止まりとなった付近)が温泉入り口。看板はない。左側の崖を備え付けのロープにて下るとすぐ温泉。
脱衣場等の設備は何にもない。ただ岩をくり抜いた浴槽があるのみ。服は岩の上に置く。足の裏がよごれるのはあきらめること。
浴槽は1.5m角で3人も入ると一杯。湯は熱くそのままでは入浴できないため、そばの薫別川の水をバケツで汲み上げて温度調節する。
H17年時は1人きりだったため、バケツで川水をくみ上げることをあきらめ入浴を断念した。
(入浴できるまで湯温を下げるためには、かなりの体力と時間を必要とした。)
また、熊出没地帯のため1人では怖かったもの撤退の要因。
景観的には、川のせせらぎと山の緑を満喫でき、極上。夏なら川にドボンといくのも気分爽快。
H11年時は、水着着用の女性2名と混浴であった。
【川北温泉】(標津町川北)
H17.7.12
入浴 、 H11.9.7 入浴
秘湯度☆☆ 景観度☆☆ 清潔度☆☆☆☆☆ 混浴度・・・男女別
地元の人のまめな管理により、快適な入浴が可能な名湯。石鹸、シャンプーの使用が可能。
国道244号から川北温泉林道(笹の沢林道)に入る。入り口には看板があるのでわかりやすい。
林道はフラットで走りやすく、オンでも問題なし。(ただし、温泉より先の林道はオフ車でないと走行は無理)、対向車に要注意。
男女別の屋根付き脱衣場、浴槽完備。洗面器、洗い場あり。別棟の休憩所がある。無料とは思えない設備を誇る。
駐車場の端からは、女湯が見えるため、女性は注意を要する。(ただし、水着での入浴禁止の看板あり。)
浴槽は2m程度の扇形。5,6人くらいは入浴可。白濁色の湯が特徴。
景観的には、川が遠いため、他の温泉に比べると今ひとつ。
設備が充実しているため、入浴者はすこぶる多い。
平成11年時は湯温はちょうどよかったが、平成17年時はかなり熱めであった。
昔は屋根があったが、露天風呂にするため屋根をとったそうである。(越川温泉で出会った地元の人の話)
観光地としての温泉ではなく、あくまでも入浴するための温泉である。
【からまつの湯】(中標津町養老牛国有林)
H17.7.12
入浴 、 H11.9.6 入浴
秘湯度☆☆ 景観度☆☆☆☆ 清潔度☆☆☆☆ 混浴度☆☆☆☆
パウシベツ川のほとりにある混浴露天風呂。地元の人の利用が多い。
養老牛温泉からダート約3.5km。路面はそれほど荒れていないため、オンでも到達可能。駐車場あり。
新道が建設中であるため思わず行き過ぎてしまう。虹別林道との交差点を反対側の旧道に入るべし。
(新しい広い橋の南側が入り口)
男女別の屋根付き脱衣場、丸太でできた洗い場がある。浴槽は3×2m程度で5,6人は入浴可能。
地元の人の管理により、清潔。
景観的には、川のせせらぎと山の緑を満喫でき、落ち着ける。夏なら川にドボンといくのも気分爽快。
平成17年時は、神戸ナンバーの人、ひとつぶの麦のヘルパーさん1名と一緒であった。
【カムイワッカ湯の滝】(斜里町岩尾別)
H4.7.13 入浴
秘湯度☆☆ 景観度☆☆☆☆☆ 清潔度☆☆☆ 混浴度☆☆☆☆☆
平成17年は 7月13日(水)〜9月20日(水)シャトルバスでしか行けません。
(それ以外の期間は落石防止工事のため全面通行止め。自転車、徒歩もだめ)
詳細は、「カムイワッカ地区 自動車通行規制のお知らせ」を参照してください。
☆要するに無料露天風呂ではなく、1,180円(バス代)の有料露天風呂になったということです。
−−−以下は平成4年時の記事−−−
沢をよじ登った滝壺にある混浴露天風呂。野趣満点の秘湯といいたいが人間だらけ。
知床半島の知床林道行き止まり付近に入り口がある。林道は広くフラットなため、オンでも到達可能。
ただし、知床林道は平成11年度より、7月下旬から8月上旬まで一般車通行止めが始まった。(バスに乗ればOK)
露天風呂は下部、中部、上部の3つ存在している。
入り口からはひたすら沢を登る。すべりやすいので要注意。
上に行くほど沢の水が熱くなり、崖も急になるため、滑落の危険が増す。なめてはいけません。
上部露天風呂は、両手両足を使い苦労して崖をよじ登ってきた人だけが味わえる到達点。
滝壺が天然の浴槽となっており、何ともダイナミック。
脱衣場等の設備は全くない。ほとんどの人が水着で入浴している。
泉質は10円玉がピカピカになる程の強硫黄泉のため、肌や目の弱い人、傷がある人はピリピリとしみる。
景観的には、雄大で極上。人が少なければ最高。
この温泉のみ、平成4年7月に入浴。(平成11年のツーリングでは時間の関係でやむなくパス。)
【岩尾別温泉】(斜里町岩尾別温泉)
H17.7.12 訪れるも入浴できず 、 H11.9.8 入浴
秘湯度☆☆☆ 景観度☆☆☆☆ 清潔度☆☆☆ 混浴度☆☆☆
自然の中にあり、ゆったりと落ち着ける露天風呂。
道道93号線より、「ホテル地の涯」方向へ右折。ホテルの駐車場から徒歩すぐ。
露天風呂は3段になったものと滝見の湯との看板があるものと2つある。
前者「3段の湯」は上段・・・ぬるい、中段・・・少し熱め、下段・・・適温。
木漏れ日とせせらぎの音が心地よい。森林浴気分を楽しめる。
脱衣場はない。すのこがあり、着替えはそこに置ける。
平成17年時は、1組のご夫婦のだんなが入浴、奥さんが見張りをされていたため、遠慮して入浴はしなかった。
後者は、1.5m程度の円形の浴槽、2人も入れば一杯になる。タヌキの像が目印。
湯温はちょうどいい。脱衣場はない。着替えはすのこか岩の上に置ける。
景観的には、特筆するものはないが、森の中にあるため落ち着ける。
平成11年時「3段の湯」では男性1人の先客がおり、女性・夫婦専用の湯ではカップル(夫婦?)が水着着用で
入浴し、三脚セルフタイマーで写真をとっていた。
【硫黄山温泉】(弟子屈町川湯)
H17.7.13 訪れるも入浴設備なし 、
H11.9.9 入浴
秘湯度☆☆☆☆☆ 景観度☆☆☆☆☆ 清潔度☆☆☆ 混浴度☆☆☆
平成17年7月13日、現地を訪れるもバスタブが撤去されていることを確認した。
周囲の山肌からの落石がかなりの確率で予測されるためと思われた。
−−−以下、平成11年時の記事−−−
硫黄山の裏手中腹にある源泉100%の温泉。ガレ場の真ん中になぜかバスタブが出現!
アプローチはきわめてわかりにくい。国道391号、摩周湖分かれの交差点すぐ南、「P」・「熊出没注意」の看板より入る。
未舗装の林道をしばらく行くと、車両通行規制の看板がある。そこでバイクを止め、白樺林の中を歩く。
緩い登りをしばらく行くと、突然硫黄山の中腹に出る。ガレ場にお目当てのバスタブが妙に光り輝く。
源泉のため、通常は熱くて入浴できないそうだが、当日はらっきーなことに適温。
白濁色の湯が毛穴にしみ込み、実に快適。いかにもききそうな温泉。(なんと言っても源泉100%)
当然脱衣場はない。着替えは岩の上に置く。湯船は写真を参照。5人は入れそう。
景観的には、視界が開け極上。原生林と摩周外輪山が目の前に広がる。
ただし、硫黄ガスや落石には注意すること。
男性1人女性3人の見物客が去った後、別の男性2人と入浴した。
なお、林道は車やオンでも行け、すぐに温泉にたどりつけるが、歩くことをすすめる。
【赤湯】(弟子屈町屈斜路池の湯)
H17.7.13 訪れるも入浴せず 、H11.9.9 訪問するも入浴せず
秘湯度☆☆☆☆ 景観度☆☆☆☆ 清潔度☆☆☆ 混浴度☆☆
地図に載っていないため屈斜路湖沿岸の穴場的混浴露天風呂。
道道52号「まつや旅館」「露天風呂」の看板よりはいる。直進後湖畔右手(左に行くと池の湯)。池の湯キャンプ場そば。
コンクリートでできた2人程度が入れそうな四角の浴槽。時間の関係で入浴できなかったが、湯温は適当。汚くもない。
脱衣場はない。
人が来ないので屈斜路湖の極上の風景を独り占めできる。
隣にはガラス張りの湯小屋があるが、中の浴槽は管理されてなくヘドロやこけで入浴不可。
また、近くにライダーハウス「赤湯荘」があるが、廃業状態であった。
何となくうらぶれた雰囲気がただよっている。
【池の湯温泉】(弟子屈町池の湯)
H17.7.13 訪れるも入浴せず 、H11.9.8 訪問するも入浴せず
秘湯度☆☆ 景観度☆☆☆☆ 清潔度☆☆☆ 混浴度☆☆☆☆
プール並の広さを誇る混浴露天風呂。
道道52号「まつや旅館」「露天風呂」の看板よりはいる。直後の未舗装路の交差点を左。
直径20mくらいの文字通り池。男女別の脱衣場あり。湯温はぬるめ。
景観的には、屈斜路のそばのためgood。今回は、時間の関係で入浴は断念。
手前は藻がかなり浮いているが、湖側は藻がなかった。
【コタン温泉】(弟子屈町屈斜路湖畔コタン)
H17.7.13 入浴 、 H11/9/8、9 入浴
秘湯度☆ 景観度☆☆☆☆☆ 清潔度☆☆☆☆ 混浴度☆☆☆☆
屈斜路湖畔の温泉の中で最も有名な露天風呂。景観もぴかいち。
国道243号から屈斜路湖畔の道道52号に入り1km行った付近が入り口。
近くにアイヌ民俗資料館やコタン共同浴場がある。
一応男女別だが、しきりはただの岩石なので丸見えのため、女性はそのつもりで。(水着着用可)
岩でできた浴槽の向こうはすぐ屈斜路湖。雰囲気がすこぶる良い。
男女別の脱衣場あり。
平成17年時は、1人きりで独占。
平成11年時は6,7人と入浴。見るだけの人を含め、人は次から次に来た。
H17.7.13 訪れるも入浴せず 、 H11.9.8 訪問すれど入浴せず
秘湯度☆☆ 景観度☆☆☆ 清潔度☆☆☆ 混浴度☆☆
秘湯と言うよりも、どこか人工的な薫りのする混浴露天風呂。
和琴半島キャンプ場の近く、和琴半島頸部左側。
石とコンクリートでできた空豆型の浴槽。10人以上は入浴可。
観光客や散歩中の人がたくさんいるため、裸での入浴は勇気がいる。
平成17年時は、遠足中の中学生が多数いたため入浴を断念した。
平成11年時は、時間の関係で入浴は断念した。
屈斜路湖が目の前に広がり景観はよい。広くてきれいな脱衣場がある。H17,H11とも誰も入浴していなかった。
【オンネトー湯の滝】(足寄町茂足寄国有林内)
H11.9.9 入浴
秘湯度☆☆☆ 景観度☆☆☆ 清潔度☆☆☆ 混浴度☆☆☆
従来の露天風呂がマンガン生成地にあることがわかり、平成8年に作られた代替混浴露天風呂。
オンネトーの観光バスが止まる駐車場を過ぎ、しばらく行くと湯の滝入り口の広い駐車場がある。そこから徒歩30分。
平成11年9月現在、火山活動のため立ち入り自粛の看板が立っている。
30分山道を行くと急に視界が開け、2つの滝の前に出る。右の滝ノ下に浴槽がある。
直径3m程度の円形の浴槽。7人程度は入浴可能。
森の中にあり、森林浴気分で落ち着ける。きれいな脱衣場がある。入浴者は誰もいなかった。
参考文献 ●名古出版 表正彦氏著 「北海道無料100秘湯」
●アポロ出版 「ジパングツーリング」